ghostと言えば、日本語でも「ゴースト、幽霊」で名詞ですが、ここ数年間、専ら使われるのは、動詞です。
動詞ghostは、2016年1月に、"American Dialect Society(アメリカ口語英語学会)"が選んだ”Words of the Year 2015(2015年に最も顕著に使われるようになった新語)”の中のMost like to succeed(最も残ると思われる単語)に選出されたのですが、その時の意味は、” (verb) abruptly end a relationship by cutting off communication, especially online”でした。
ミレニアル世代(一般に、1982年~2000年生まれの人)の間で、主にオンライン上で、「(交際)相手からの連絡を無視し、突然、関係を絶つ」という意味で使われていた言葉だったのです。
ですが、新語大賞に選ばれた後、4年の歳月を経た今、ghostは、「オンライン上での連絡に限らず」、また、「どのような相手との関係」に対しても使われるようになっています。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にも出てきたセリフからもそれがわかります。
You do not ghost Nick Fury!
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本日発行の2078号で取り上げています。
句動詞も含め、様々な単語に、新たに意味が付加され、定着していく様子を知ることは、とても興味深く、知的探究心は止まりそうにありません。