2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた、愛と感動の物語『ブルー・バイユー』。
主役のアントニオは、韓国で生まれ、わずか3歳で遠くアメリカに養子に出された韓国系アメリカ人で、養子手続きの不備から国外追放の危機に直面します。
この作品は以下のことについて深く考えるきっかけをくれます。
1)国際養子縁組の危険な側面
(韓国は1953年から2010年までで総計16万人余りの国際養子を送り出している)
2)アメリカの国外退去命令をめぐる弁護士とのやりとりや手続き
3)アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされた人々の存在
アメリカのハーグ国際養子縁組条約加盟は2008年(韓国、日本は未加盟)
4)ハーグ国際養子縁組条約がいかに子供を守るのか
5)負の連鎖と人生が一瞬で崩れてしまう恐ろしさ
『ブルー・バイユー(BLUE BAYOU)』
監督:ジャスティン・チョン
出演:ジャスティン・チョン、アリシア・ヴィキャンデル、マーク・オブライエン、リン・ダン・ファン、ボンディ・カーティス=ホール、エモリー・コーエン 他
配給:パルコ ユニバーサル映画
今まで描かれたことのなかった、焦点を当てられることがなかったテーマでしょうか。ぜひご覧くださいませ。