映画『幸せの答え合わせ』に出てくる夫エドワード(ビル・ナイ)は、ウィキの編集を好んでしています。夫と話したい妻はそれが気に入らず、リビングから出て行こうとする夫に、“Are you wiki-ing? ウィキをするのね?”と言います。
この ‘wiki’、動詞で使われています。意味は、「ウィキをする[編集する]、ウィキで調べる」。
‘wiki’は、 1995年より、‘a website that allows visitors to make changes, contributions, or corrections’の意味で名詞として使われ始めましたが、動詞形としての使用もみられるようになっています。(オンライン辞書にもまだ掲載はされていませんが。)進行形は上のセリフのように‘wiki-ing’、または‘wiki'ing’で、‘wiki’の過去形は‘wikied’です。
言葉は世に連れるもの。だから面白いですね。
cf.)
★以下のメルマガでは、423号-425号で『幸せの答え合わせ』からのシーンを
扱っています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
『幸せの答え合わせ(Hope Gap)』
movie.kinocinema.jp
妻グレースの言動(DV含む)に違和感を覚えたのは私だけでしょうか。28年もの間、我慢し続けてきた夫エドワードがあまりにも気の毒に思えました。
いろいろな点で合わない、寄り添えないと思ったら、出来る限り早い段階で別れる決意も大事なのでしょう。自分が自分でいられる相手と本当の幸せを見つけるべきなのですね。
FYI
イギリスやアメリカ製作の映画で、熟年夫婦をテーマにした映画の中で、私が唯一、共感した作品は『きみに読む物語』です。